2016年度 スローガン
「 想い・願いを実現へ 今こそ希望の光となれ 」
第59代 理事長 南 隼和
基本方針
■市民1人1人に希望を与える活動を展開
■何事にも諦めず、チャレンジを止めない
■青年会議所活動の魅力発信
『感謝』私にとってこの言葉は座右の銘です。
私が今、この理事長所信を書くことが出来ているのは大切な人達が私を支えてくれたからこそ、あると『感謝』しています。
人生には「小さな人生」と「大きな人生」があると私は考えます。己の為に気ままに生きる小さな人生。他が為に生き、大切なものを守る大きな人生。
「小さな人生」を生きていた私は、青年会議所に入会し、活動を続ける中で「大きな人生」の大切さを少しずつ自分の胸に刻むことが出来る様になりました。家族の愛情、職場の理解、先輩の優しさ、慕ってくれる後輩、私を成長させてくれるかけがえのない仲間の支えがあり、今の私は存在しているのです。時として仕事に追われ、青年会議所活動に煩わしさを覚えることがあります。しかし、青年会議所という存在があったからこそ、かけがえのない仲間への『感謝』を行動に移し、『感謝』できる良心の大切さを学ぶことが出来ていると痛感させられているのです。
人が人を想い合う心は優しさを生み「守る」という感情を育みます。人々が願う幸せは人の成長とそこに暮らす「まち」を強くさせます。その両輪を共に育み合う事で「明るい豊かな社会」の実現に近づく事ができると私は考えます。多くの先輩達が我々の為、未来の子供達の為に行動を起こし、その想いは今まさに我々に引き継がれてきました。我々はその志を伝承し、青年会議所活動での「大きな人生」を歩んでいる事をメンバー1人1人が自覚し、『感謝』の念を持ち、無限に広がる「明るい豊かな社会」の実現に向けた希望の光になる事が我々の使命と考えます。
赤平最後の炭鉱、住友炭鉱が閉山し、20年以上が経ちました。現在、あかびらは行政機関や多くの企業の努力により工業から産業のまちにシフトされ、多くの人々の雇用を生み出し、市民の生活を支えています。しかし、このふるさとの「明るい豊かな社会」の実現の為にはまだまだ解決しなければならない問題があり山積しているのも事実であります。
市内で唯一の高等学校の閉校は、現代社会において当たり前の教育が地域から失われてしまう危機感を市民に与え、その現実は市民1人1人の「まち」に対する希望を薄れさせました。又、人口減少が続き高齢化率が上昇を続ける中、その高齢者を支える働き手不足も深刻な問題です。それらの問題を抱えながらも、市民1人1人が今以上に、まちに対して希望を持つことができるように、我々、青年会議所会員はそれらの現実を他人事ではなく、問題解決に向けた活動を新たな価値観と創造性を持ち、物事に向き合う事が必要とされています。
今から7年前。当時、炭鉱まちで栄えた赤平市は財政破たんの危機に見舞われていました。そんな中、「まちの元気を取もどす」という気概の元、当時の青年会議所メンバーが、あかびら火まつりを題材にした市民制作映画「0からのReスタート」を制作。その際、映画で使用される楽曲制作の依頼を私の友人が勝手に受けてしまい、半ば強引にバンド活動が始まり私は青年会議所活動を知る事になりました。中学、高校時代は流行りに乗って、バンド活動を行っていましたが、依頼を受けた当時はギターを握る事ももっぱら無く、困惑する気持ちの中で制作を続けた記憶が今でも蘇ります。深夜まで続く楽曲制作と毎日の仕事を繰り返し、当時は「なんでこんなことしなきゃいけないんだ」と嫌気をさしていた時期もありました。しかし、映画の映像と楽曲が出来ていく中で、楽曲制作への探求心が勝りはじめ、私はバンドメンバーと議論を重ねながら楽曲を完成させることが出来ました。その後、平成20年9月27日に「0からのReスタート」は市民の前で上映を迎えました。私は、ふるさとである赤平を想い、市民が力を合わせて完成したこの映画に感動を覚え、ふるさとを守る為にどんな窮地にたたされても諦めずにチャレンジする大切さをこの映画を通じて実感することができました。あのときの感動は今もこの胸に刻まれています。
「何事にも諦めず、チャレンジを止めない」私達1人1人が気概を持ち、成長し続ける事で必ずふるさと「あかびら」を強くさせることが出来ると確信しています。
会員数の減少による組織の存続の危機は近年、私達赤平青年会議所が抱える大きな問題と認識しています。その問題を解決する為には「会員拡大」が急務であり、青年会議所活動の魅力を市民に発信していかなければなりません。市民の中にはまだまだ青年会議所という団体のすばらしさの理解が、浸透されていない面も多くあります。
我々の活動を理解できる場の構築を行い、市民にアピールする事で青年会議所の魅力が広がり、共感する仲間が増え、「会員拡大」が達成できると信じています。
今に至るまでに多くの葛藤を抱きながら活動を続けて参りました。時には退会を考え悩み、苦しんだ時期もありました。しかし、仲間達が自己の成長やまちの発展の為に活動を続ける姿を見ていると自分自身も多くの刺激を感じ、この活動を続けなければならないと想いを強く持つようになりました。
「人は人でしか磨かれない」という言葉の通り、自分自身は青年会議所メンバーに磨かれ、大切なものの為に、どんなに苦しい時も後ろを見ないで進むという精神も醸成する事が出来ています。
メンバー1人1人が仲間を信じ、共にこの活動を続ける事できっと夢は実現出来ると信じています。
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